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種子島へはロケットに乗って その3~ アイショップ石堂店から鉄浜海岸へ [はるばる来たねロケ地巡り(秒速5センチメートル)]

温泉で温まって、少し軽くなった身体をカブに乗っけて、
県道75号を再び北上します。相変わらず寒かったです。


ざわざわ揺れる、見渡す限りのさとうきび畑

島特産のさとうきびは、ただいま収穫作業まっただ中。
あちこちで農家の方が鎌を使って刈り取っておられました。
その畑のど真ん中をつらぬく道路は、通行する車もほとんどなく、
快適なツーリングでした。ふと路肩に目をやると、思わぬ住人を発見。


カブを停め、カメラを持って近づいても逃げません(逆に「ニャンだ?」とガンを飛ばされました・・・

やがて市街地に入り、朝も通った中種子町の中心部に戻ってきました。
中種子町と言えば、貴樹と香苗が住む町で、二人が通う学校があるところです。
まだ時間に余裕があったので、ロケ地を巡ってみることにしました。


グリーンホテルさかえ(新海監督がロケの際泊まったそうです)前の路上から

まずは二人の母校、中種子高校から。
実は今年の4月から、南種子高校と合併し、「種子島中央高校」と
校名変更するそうです。学校の建物は引き続きこちらに残りますが、
「秒速」ゆかりのロケ地が一つ消えることになります。


校門の校名はまだ「鹿児島県立中種子高等学校」のままです

授業中で当然ながら入れないので、不審に思われないよう注意しながら、
校門越しにパシャパシャ。まだのどかなところなのでいいですが、
最近は学校関係のロケ地に行くときは緊張します(世間的にいろいろありますので)。

劇中そのまんまでした

次は校門の少し左手にある、バイク(カブ)置き場。
下校時刻に重なったら撮れないところでしたが、幸いまだ授業中で、
敷地内に入らないよう慎重に撮影。

こんな感じです


本当にカブばかりしかも私の借りたのと同じ50ccカスタム)の駐輪場、
しかも全車前カゴ付きです(笑)みなさんヘルメットステッカーなどで個性を主張

香苗が弓道場帰りの貴樹を待ち伏せていた、校舎裏の風景も見えました。
もう少し近づいて撮れればよかったんですが・・・。通りすがりのクルマなどから
ジロジロ見られている気がしたので、早々に退散しました。


あのなんとも愛らしい香苗の姿が目に浮かびます

続いて、高校のすぐ近くにある、旧種子島空港へと向かいました。
山崎まさよしの歌をバックに、貴樹がYS-11に乗って飛び立った空港です。
2006年3月の新種子島空港開港により廃止、現在は使われていません。
国道58号を脇に入ったところ、標識なども消されていてわかりにくいですが、
本当に高校のすぐ近くにあります。


現役時代そのままの姿で放置されたターミナル

空港前には閉鎖され朽ち果てつつあるホテル、草むしはじめた駐車場など、
閉鎖から2年近くが経過して、廃墟の香りが漂いつつありました。
なんだか気味が悪くなり、フェンスに近づいて中の様子を見る気分には
なれませんでした。跡地の利用方法は決まっていないようです。


このロケ地も消えようとしています

気を取り直して、いったん町内中心部に引き返し、再び県道75号に。
あっちこっち見て回っている間に、余裕があると思っていたスケジュールも、
ギリギリになってしまっていました。先を急ぎます。

10分ほど走ったでしょうか、県道76号(新種子島空港方面)との分岐点に、
「秒速」劇中で見慣れたお店がありました。アイショップ石堂店さんです。


老朽化なのか、屋根の部分にあるはずの看板がなくなっていました、
何だかあっさりした店構えですね


劇中の方が少し近代的に見えます

さっそく貴樹と香苗の思い出の場所、店のベンチの横にカブを停車。
同型車なので、劇中と同じ角度で置くとなかなか様になりますね(笑)。


看板がなくなった以外は、「セイカアイスクリーム」のベンチ(左側のが「ム」の文字が
消えていましたが)や小さなポスト(「差出箱14号」というタイプだそうな)は劇中そのままです


~私に気づいた彼はとても自然に携帯をポケットにしまい、
「おかえり澄田。何買ったの?」と優しく話しかけてくれる。
「うん、迷ったんだけど結局ヨーグルッペ。実は今日これで四個目なんだ。すごいでしょ」
                           (小説版「秒速5センチメートル」より引用)

高い高い空が、夕闇に染まっていく写真が撮りたかったんですが、
この時間になると雲が分厚くなってきて、かないませんでした。
劇中でアップになった、看板を撮影して、店内へと向かいました。


この看板も錆びていて、いつまで残っているかはわかりませんね

お店に入った瞬間、劇中とまったく同じ雰囲気に、感激してしばし立ち尽くして
しまいました。
コンビニに買い物に入っただけなんですけどね(笑)
とりあえず今夜と翌朝の食事を調達。今夜泊まる宿には、自炊できる設備は
あるそうですが、まわりに食料を調達できるお店はまったくないとのこと。
念には念を入れて、食べやすそうなものを多めに買っておきます。


この夜はお店で買った種子島焼酎と、前の日買ったさつま揚げやお総菜類で乾杯
(酔っていたので写真はありません・・・)、翌朝はパンとカップスープをいただきました

ちなみに「アイショップ」というのは、南九州のローカルパンメーカー、
イケダパン(山崎パンの系列だそうな)の頭文字「I」から来ています。
ウチの近所にもある、「ヤマザキYショップ」みたいなもんですね。
パン売り場にあった「ジェットパン」なる謎のネーミングのでかいパン(しかも激安)が
気になり、買ってしまいました。コッペパンにピーナツクリームがはさんであって、
ピーナツの少しシャリシャリする食感が、小学校時代の給食を思い出しました。


紙パックのヨーグルッペは見あたらず、香苗が全部飲んじゃったかな?(笑)
牛乳も「おいしい低脂肪牛乳」が置いてありました(最近がこっちが人気なんでしょうか)

レジにカゴ一杯の食糧を置いてお会計。
レジに座っていたおばあさんに(劇中で出てきたレジのおばさんのモデル?)、
「秒速」のことを聞いてみました。2年ほど前に、確かに取材を受けたそうな。

「アニメ映画にこの店が出てきたんです、全国で公開されてましたよ」

と伝えると、まだ見たことはないそうです(新海監督、DVD送ってあげてください)。
ただ私のような島外からのお客さんが、最近ちょこちょこ訪れているそうな。
その流れで店内の撮影をお願いすると、
「私を撮らないんならいいよ」と快諾してくださいました。


少しアングルがずれましたが、劇中同様なかなかの品揃えです、
「日本一やみつきになる」と評判の「わさビーフ」が中央に鎮座していました


こっちにも「わさビーフ」ありますね

店内は所狭しと商品が並んでいるため、撮影には広角レンズが必須です。
お菓子やパン、お酒などはもちろん、地元の銘菓、仏壇に供える花、
はてはモンペまで売っていました。まさにコンビニエンスストアですね(笑)
ちなみに営業時間は、小説版で紹介されるように、午後9時までです
(朝は7時から営業されています)。「秒速」ファンなら一度は立ち寄りましょう。


レジのおばあさんは約束通り入れられませんでした

お店の裏でまた猫ににらまれました


全国各地でいろんな標語を見てきましたが、これは初めてです(爆)、
お店の前の電柱に立てかけてありました

無事食糧も調達し、再びカブで走り出します。
あとはただひたすら宿に向けて走るのみ。というか、ノンストップで
進まないと宿の管理人さんとの約束時間に間に合いません。


種子島のカブは、左ミラーがないのが標準なんでしょうか・・・


貴樹と香苗のカブにもついてませんね、今気がつきました

と言いつつ、貴樹と香苗が走ったであろう、中種子の風景は素晴らしいの一言。
ついついカブを停めて、カメラに収めてしまいます。ヤバイです。
本当に時間に遅れそうになってきました。 

劇中に出てきた場所は特定できず 

1時間半走りに走り、太陽が西の空に没する前に、何とか宿にたどり着きました。
今夜の宿は、「イースト・コースト ログハウス海の宿」さん。
その昔、キムタクと工藤静香がお忍びで泊まりに来たという、
サーフィン好きにはけっこう有名なお宿。種子島はサーフィンに
適したスポットがあちこちにあり、ハイシーズン(おもに夏、香苗は劇中で10月に
なってもサーフィンしてましたね)はけっこうな人出になるそうです。
高校にサーフィン部があるぐらいですしね。話が脱線しましたが、
そんなお宿にたどり着いたは良かったのですが、
管理人さんが待っているはずの建物は、カギがかかっていて入れません。
約束の時間を10分ほど過ぎていたので、
「待ってくれなかったのか?」と途方に暮れていると、遠くからクルマが走ってきました。


太陽が沈むと同時に、周囲は街灯一つない暗闇に
(日が沈む前にたどり着いて本当に良かった、遭難するところでした・・・)

管理人さんらしい女性が、クルマから降りてこられ、宿泊客であることを告げると、
驚いた顔をされました。オフシーズンなので、どうも忘れられていたようです(泣)。
丁重に謝られ、急いで今夜泊まるミニログハウスを準備してもらいました
(あとでお詫びにと、ゼリーを差し入れてくださいました)。何はともあれ、
無事に宿泊できて本当に良かったです(苦笑)。


一晩かけて、小説版「秒速5センチメートル」を読破しました

ログハウスの中(写真撮るの忘れてました・・・)は、6畳ほどのカーペット敷きの部屋に、
キッチンとトイレ・風呂がついた構造。寒さを心配していましたが、ありがたいことに
こたつが備え付けてあったので、早速冷えた身体をあたためました。
テレビもなく(ラジオはありました)、携帯も圏外(ドコモは入るようですが)という、
本土から遠く離れた島の中でも、さらに隔絶された場所。

ipodで音楽を聴いていなければ、波の音しか聞こえません。


翌朝明るくなってから撮影したミニログハウス 

夕食後、厚着をして(とてつもない寒さでした)外に出ると、
真っ暗で足元も見えない状態。懐中電灯なんか持ってきてなかったので、
携帯の灯りを頼りに少しずつ前に進みます。その携帯をポケットにしまい、
ログハウス前の石に腰掛けてしばらく空を眺めていると、
暗闇になれてきた目に、数え切れないほどの星の瞬きが飛び込んできました。

生きてて良かった、そう声を大にして叫べるほど、素晴らしい星空。

それ以外に、あの星空を形容する言葉は見あたりません。
波の音をBGMに、しばし星空に見入っていました(つづく)


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