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夏のマンガ祭り三本立て その4~三厩発高崎行 10190円 [はるばる来たねロケ地巡り(雲のむこう約束の場所)]

津軽線の終着駅・三厩

青森行きの発車まで、まだ1時間もあります。
駅の周りには、本当に何もありませんが、ローカル線の終着駅にしては
珍しく駅員さんがいる、三厩駅を紹介していきたいと思います。
まずは駅舎外観から。


「三厩駅」という看板は表にはなく、これが駅名標です


8年前の冬に来たときの画像、冬はこんな感じで雪と氷に埋もれてしまいます


すぐ横に劇中の自転車置き場があります 

続いて駅舎内部。
この規模のローカル線では、もはや奇跡と言ってもいい、
JR東日本の直営駅(普通は駅員がいても委託駅が多い)です。
津軽線の非電化区間がCTC化されておらず(この運転密度では
その方が高くつくでしょうね)、運行管理に人出が必要なのだそうです。


津軽弁のウェルカム広告がいいですね


やっぱり駅員さん常駐の駅は、管理が行き届いていて快適です

この日はバスに乗る時間が多いので、
青春18きっぷを使わずに、青森からも普通きっぷで乗車しました。
このあとも青森まで戻って、そのまま寝台特急「あけぼの」に乗り込むので、
明日朝までの乗車券を買うことにしました(明日はまた18きっぷ)。
三厩~高崎まで、大人片道10190円。こんな高いきっぷ、新婚旅行以来だ(笑)
京都から買っていってもよかったんですが、三厩駅の増収にも貢献したかったですしね。


三厩駅待合室、劇中では「南蓬田駅」待合室として登場、
夏場なのでストーブは撤去されてましたが


パンフレット置き場まで正確に描写されています、まったく同じアングルが
欲しい方は、真冬の時期に来ましょう(笑)

青森行きのキハ40はすでにホームで待機中。
扉も開いていて自由に出入りできるので、車内ロケ地(?)撮影に向かいます。


この日の編成はキハ40 566+キハ40 568 でした、
青森には常駐しておらず、毎朝はるばる八戸運輸区から送り込まれているそうです


国鉄形気動車の標準スタイル、リノリウム床+武骨なクロスシートの姿を
ほぼそのままとどめています

鉄ヲタの先客はおらず、2両編成の車内は私ただ一人。
おかげで思う存分撮影を楽しめました。ただ停車中の車内は、
ディーゼルエンジンの熱気がこもって、汗をダラダラかきながらの撮影になりました。

まずは3人も腰掛けたシートから。
国鉄標準車両のごく標準的なシートスタイルです。


国鉄時代の青いモケットから張り替えられたシート、座り心地はイマイチです


劇中では厚手のモケットが張られた、以前のシートが登場しています
(メンテに手間がかかったのか、3~4年前に今のシートに戻されたようです
これフカフカで特に冬は気持ちよかったんですが・・・

続いては網棚。
こちらも国鉄時代そのまま、標準的な網棚です(説明のしようがありません)。

よい子は網棚の上で寝ないように


実車では乗車時間も短く、車内も空いているので、
あまり使う人はいなかったです

劇中でも「国鉄」のロゴが入って、インパクトのあった扇風機。
まったく同じタイプの扇風機(これも国鉄標準仕様)が車内にありました。


実車はJR東日本のロゴ入り(北海道や西日本では、国鉄ロゴ入りのも残っています)


このように「国鉄」と漢字で表記されることは、実際にはありませんでした
(日本国有鉄道の略称、「JNR」のロゴが入りました)、「青森三厩管区」という
組織も国鉄内には存在していません(津軽線は国鉄時代、盛岡鉄道管理局管内)

劇中で佐由理が渡った、車両連結部の渡り板。
ここもほぼ忠実に再現されています。


本当は反対側から撮るのがよい(重なりが逆)のですが、
日当たりの加減でこちらからになりました


運転中は連結部が激しく揺れ、渡り板の上にいると危険です(停車中に撮りましょう)

車内にあるダクトです。私の地元・JR西日本では、
すべてのキハ40に冷房化改造が施されているため、網棚の上に
冷房の吹き出し口や各種機器があって、なかなかこのアングルでは撮影できません。
あと混んでる車内では迷惑になるので、そのときの撮影はご遠慮ください。


劇中のアングルとは少し違いました(厳密にはこちらは両運転台のキハ40、
劇中は片運転台のキハ48と、車両も異なります)


このアングルを撮るには、シートに靴脱いで立ち上がって、
広角レンズで網棚の上辺りから撮るしかないですね

最後は出入り口付近。
ワンマン化改造されておらず、ちゃんとデッキが残っているので、
冬でも暖かく、騒音も少ないので良いです。国鉄時代そのままの、
少し青みがかったクリーム色の壁材が、どこか落ち着きます。

こちらもほぼ忠実に再現

新海監督は、長野県を走る小海線の沿線で生まれ育ったそうで、
学生時代は3人と同じように、向かい合わせの気動車の座席で、マンガ読んだり、
おしゃべりしたりされながら、青春時代を過ごされたんでしょう。


国鉄時代の狭い設計故、現代人が向かい合わせで座るのにはかなり窮屈です


そのかわり空いていれば、このような芸当も可能ですが(笑)

窓の外には、美しい紫陽花の花が。
京都では、梅雨の終わりと共に茶色く枯れてしまう花ですが、
青森ではあちこちで花咲く姿を見ることができました。 


ホームと反対側の窓から、手を伸ばせば届きそうでした

キハ40をここまで詳しく撮影したのは、鉄ヲタの私でも初めてでした。
国鉄時代の車両が、老朽化のため次々と姿を消していく中、
このキハ40系列は力強く活躍を続けています。
特にこの津軽線の車両は、製造当時の姿を色濃く残していて、
アニメのファンはもちろん、鉄ヲタのみなさんにもおすすめです。


劇中にも登場した「青森⇔三厩」のホーローサボ、いまだに現役で使用されています

発車時刻が近づくと、朝から観光してたらしい親子連れや
地元の方が集まり出しました。2両編成のボックスがさらりと埋まり、
15:46、青森行きの列車は動き出しました。


列車の窓から見た駅前の様子、「みちのく食堂」という駅前食堂(本などでも紹介され
けっこう有名だそうな)がある以外は、なんにもありません、
またいつか訪れたい駅ではありますが

列車は茫漠たる津軽半島北端部を、海沿いにゆっくりと走っていきます。
蟹田までは無人駅が続き、乗ってくる人もまばらでした。


途中の津軽二股駅は、海峡線の津軽今別駅と隣接しています(乗り換えも可)
こちらの地をはう線路を見下ろすように、高規格・高架の線路が車窓に見えました


蟹田からは電化区間に、となりのホームには青森から三厩に向かう列車が
蟹田で気動車同士が行き違うのは、この1回だけ

「南蓬田駅」のモデルになったであろう、蓬田駅も見ることができました。
ここまで来るともう青森市も目の前です。この頃には雲も晴れてきて、
車窓を夕日が染めるようになっていました。


車窓にはそばの畑が多く目に付きました、北海道みたいですね

17:14青森駅着

18時過ぎの「あけぼの」発車まで、まだ少し時間があります。
ネットで調べておいた、青森駅東口から徒歩10分ほどの、
「清明湯」という銭湯に向かいました。「あけぼの」にはシャワー設備などが
ないため、夏場は乗車前に必ず汗を流しておきたいところです。


大変古い造りの銭湯、籐編みのカゴや「ケロリン」の桶などそろっていました

北国の銭湯らしく、湯船が異常に熱い(汗)
ぬるい風呂に入り慣れている私は、いつもこの熱すぎる湯船に
苦労します。水でうめながらなんとか入浴しましたが、
汗を流しに来た銭湯で、汗をダラダラ流すとはなんたる矛盾(笑)
浴場から出たあとも冷房がないので、なかなか汗がひきませんでした。

こぢんまりとした青森駅東口

あんまりゆっくりしていると、「あけぼの」が行ってしまうので、
駅まで急いで戻りました。ここでまた汗をダラダラ・・・何の意味があったんでしょう(爆)
改札を抜け、長い連絡通路を通ってホームに下りると、
すでに上野行「あけぼの」は入線していました。

青森発、唯一の上野行夜行列車です

この日の寝台券はすでに売り切れ。
私もキャンセル待ちでなんとか手に入れたほどです。
この日の青森駅1番ホームは、見送りの人や写真を撮る鉄ヲタ達で
異様な熱気に包まれていました。先日の「あかつき」京都発車時の
さびしさを知る者にとっては、乗客の多い寝台列車は嬉しい限りです。


この日のカマはEF81 137号機、西日本のローズピンク車とは違い、
東日本所属車は赤みの強い色に塗り替えられています


これからの長旅よろしくお願いします

機関車を撮影したり、売店で食料やお土産を買っているうち、
もう発車時刻になってしまいました。私が乗車したのは、最後尾に近い8号車。
さすが長大編成の「あけぼの」、自分の号車まで行くのに一苦労(汗)


間もなく発車、青森ともお別れです

8号車は「ゴロンとシート」という、変わり種の寝台車。
外観や寝台は普通のB寝台車と変わらないのですが、
見ての通り、浴衣やシーツ、枕などのサービスが省略されています。
その代わり料金は指定席特急料金のみ。あのリネン一式が、
6300円(B寝台料金)という大金の大半だったんですね・・・。


カーテンはそのままなので、寝台車との差はほとんどありません


通路も種車そのままです(ちなみに喫煙車なので、禁煙車から喫煙客が流れ込んでました)

荷物の整理も終わり、広々とした寝台で足を伸ばしながら、
青森駅で買い込んだ食料をひろげます。
困ったときの定番駅弁・鶏めし(というかこれしか売り場になかった)と
冷やしおでん(釣りバカ日誌デザイン)をつまみに缶ビールで乾杯。
今日は乗車時間も長いので、暮れゆく東北の夏空を眺めながら、
ゆっくりと食事を楽しみました。


寝台車のテーブルは広いので、これだけ置いても全然大丈夫

私の乗った寝台特急「あけぼの」は、
青森から奥羽本線・羽越本線・信越本線・上越線・高崎線・東北本線を経由して、
上野まで13時間近くかけて走ります。
私の住む関西からは、「日本海」2往復がいまだ健在ですが、
東京から東北へ向かう夜行列車は、この「あけぼの」が最後の一本に
なってしまいました。新幹線の相次ぐ開通で、首都圏と東北の距離が
それほどまでに縮まったということなんでしょう。

列車は青森、秋田、山形のターミナル駅や、割と小さめの駅(碇ヶ関、森岳、遊佐など)
にもこまめに停車し、首都圏へと向かう乗客を拾っていきます。
秋田・山形県境の山深いところでは、窓から満天の星空も見えました。
そのうちに眠気に襲われ、いったん就寝。しかしこの日の「あけぼの」は、
機関士の運転が荒いのか、乗客が多くてブレーキの利きが悪いのか、
停車するたびにすさまじい振動に襲われました。夜中の3時過ぎに目がさめ、
結局そのまま一睡も出来ず、高崎に到着しました。

5:13高崎に定刻通り到着

朝5時過ぎだと言うのに、高崎はすでに陽が昇り、すごい暑さ。
このまま涼しかった東北に帰りたくなりました(笑)
高崎では5分ほど停車するため、その間に眠い目をこすりながら、
列車各所を撮影していきます。

昔ながらの方向幕


上野まであと2時間弱、頑張れEF81 137号機

5:18定刻通り高崎を発車

このあとはちょうどいい時間に両毛線へと直通する
列車があったので、春に続いて「秒速5センチメートル」の舞台、
岩舟と小山、そしてその足で新宿まで向かいました。
この夏最高の暑さを記録したこの日、
熱中症になりかけながら、「秒速」「雲のむこう」の舞台を巡りまくった一日を、
次回から紹介したいと思います(つづく)。


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